~戯語感覚~

文学、思想、そしてあるいはその他諸々

2018-01-01から1年間の記事一覧

(平成最後の)来年の抱負など・・・

いよいよ年末である。 このブログ始めて3回目の年越しである。 ということは、過去2回「来年の抱負」などと称して、記事を書いてきたことになる。 だが、しかし!!! これまで、その《抱負》なるものを実現させたことが一度もない!!! これは誠に由々しき…

好きなお笑い② ~お笑い今昔物語~

中学に入ると、AM深夜放送にはまった。 夜10時くらいからヤンタンを聴き、深夜1時からはオールナイトニッポンを聴いた。 ぼくが聴いていた頃のレギュラー陣はMBSヤングタウン月曜日が明石家さんま&長江健次、火曜日チャゲ&飛鳥、水曜原田伸郎&北野まこと…

好きなお笑い ①  ~お笑い今昔物語~

子供の頃、《漫才ブーム》なるものが起こった。 毎日どこかのテレビチャンネルで漫才をメインとするお笑い番組を放送していた。 今でも有名なのは『THE MANZAI』だろう。 横山やすし&西川きよしを筆頭に東はB&B,ツービート、西はザ・ぼんち、紳助・竜介、西…

都出比呂志『古代国家はいつ成立したか』読んだ。

この本では、弥生時代⇒古墳時代⇒律令国家という推移を追いながら、どの段階で初期国家が成立したのかを見定めようとしている。 ・弥生時代 この時代は、かつて私の学生時代の教科書に書かれていた内容よりも更に500年ほど遡ってBC1000年から弥生時代が始まっ…

若林幹夫『都市への/からの視線』読んだ。

プレモダンからモダンへ 《近代化》と《都市化》は別の概念であるが、都市という場所は近代化を考えるのに最上の舞台を提供してくれる。もちろん、都市は近代だけのものではない。古代にも中世にも都市は存在した。しかしそれら近代以前の都市と、近代以降の…

《さまざまな箱男》   

小説『箱男』の発想は、作者の安部公房が実際に目撃した一人の実在の浮浪者に由来している。東京上野で行われた浮浪者取り締まりを見物に行った際、上半身がすっぽり入るくらいの段ボール箱を被っている浮浪者を見かけた。取り締まっている警察官たちは、そ…

《箱男》のいるところ。 ~箱男を救済せよ!~

『箱男』は学生時代から何回も読んできた。 安部公房の小説の中では、『砂の女』、『他人の顔』、『燃えつきた地図』と並ぶ傑作だろう(『終りし道の標べに』『けものたちは故郷をめざす』などの実存シリーズを除けば。) 箱男にはいろいろ書きたいことがあ…

吉田孝『日本の誕生』を読んだ。ー国制と国号とー

岩波新書の『日本の誕生』吉田孝著を読んだ。 この本のタイトル『日本の誕生』に、著者は二つの意味を持たせている。 一つは、国制としての日本の誕生、 そしてもう一つは「日本」という呼称・国名の誕生である。 著者はこの国の基本的な国制・文化、すなわ…

好きな音楽  -アジア編③-

書こうか書くまいか迷ったが、一応(というか確実に)日本もアジアの一国なので、 日本編行きたいと思いまする!ここ最近、気に入って聴いているバンド紹介しまっす。 ・日本 1.ハイスイノナサ youtu.be もともと5人編成のバンドだったけれど、Voの鎌野愛 が…

好きな音楽   ーアジア編②ー

・マレーシア 1.Dirgahayu youtu.be メンバーはGt,Afifi Rahim, もう一人のGt.Zulhezan Ba.Wan Azry このPVでは2016年末に脱退したDrのSeikan Sawakiが叩いてます。名前でお分かりの様にこのドラマーさん中華系マレーシア人と日本人のハーフなんだそうです…

好きな音楽   ーアジア編①ー

昔から(たぶん日韓ワールドカップの頃)、K-popはよく聴いてました。 当時は、今と違って両国の関係はとても良かった。 それがほんの数年でこんなにも悪化するとは思いもしませんでした。 しかし!!! なんか最近若い人の間で第3次韓流ブームが起こってるら…

『戦争の日本古代史』読んだ。ーヘイトの淵源ー㊦

3.〈任那を巡る攻防〉 6世紀に入ると、これまで高句麗に従属していた新羅が独立して半島の覇権を奪取しようとしだす。新羅は百済と同盟を結んで伽耶(任那)に侵攻した。こまった伽耶諸国は倭に援けを求めた。倭は対新羅軍を派遣しようとしたが、新羅と通…

『戦争の日本古代史』読んだ。ーヘイトの淵源ー㊤

講談社現代新書の『戦争の日本古代史』(著・倉本一宏)読みました。 昨今、日本で問題となっているヘイトスピーチ。 差別は以前から確実に存在した。ただそれは一応潜在的なもので、人前で公然と顔を晒して大声でやる者はいなかった。それがここ10年位で風…