おちゅーんLive!『烈戦ピン下一武道会』観てきた!!!
たびたび当ブログでも取り上げている配信番組『おちゅーんLive!』
その公開収録《烈戦ピン下一武道会》を大阪・肥後橋にあるアワーズルームにて観てきました。
ピン下一・・・?
イベントが行われたのは、11月11日。
そうポッキーの日、否、否、否、ピン芸人の日じゃありませんか!!
ということで、竹内義和アニキの主催するアワーズルームにおいて、絶対全国放送では見れない濃ゆ~いメンツを集めて、夜9時半という年寄だったお眠であろう結構深い時刻から熱戦の火ぶたが切って落とされたのです!!
出場者は、事前に発表されていた8名、松原タニシ、彩羽真矢、代走みつくに、ハクション中西、にしね・ザ・タイガー、河邑ミク、ベルサイユ、セキモトブリキ
そしてシークレットゲスト1名の合計9名で、ピン芸人のメンツをかけた(ちっちゃい)天下分け目の決戦が今始まる!!!
1回戦
対戦相手を決める抽選が終わった直後、この日発表となるシークレットゲストが会場に到着!!
誰だ?誰やねん??シークレットゲストって??
ひょっとして、現役最高齢アイドル「プリンセスやすこ」さん?(開場待ちで皆と喋ってて全然シークレットじゃないけどwww)
するとデカすぎるMC(推定185㎝)の高島麻利央さんから、信じられないサプライズ!!!
「帰って来た狂気のトラウマ姉さんを刮目せよ!!十三生まれ地獄育ちBugって花井~!!」 wow~! WOW~!! ウォ~!!!
Bug姉こと、Bugって花井さん登場! 疾風のように、アオザメの如く、通路側に座っていた私の傍らを通り過ぎてステージへと!!
で、いざ対決へ!!
トップバッターは、河邑ミクちゃん!松竹芸能所属のピン芸さん。最近は俳優もされており、NHKの朝ドラ『わろてんか』にも出演中。可愛いだけではない、現在開催中の女芸人NO.1を決める「THE-W」予選突破し、準決勝に進出するなど最近メキメキっと腕も上げてきている。
河邑(かわむら)ミク
ネタは、「ジュエリー店の店員と客」
このネタで笑いを取るには、演技力が必須。以前は素人っぽさが初々しかったミクちゃんが、いつのまにこんな演技力を身に着けていたとは!!あと、間の取り方もとても上手でした。びっくりです!
対するは「孤高の天才ピン芸人 ハクション中西」さん。
元吉本所属で、現在はフリーで活動してはります。自称「38年間実家住みます芸人」www
ネタは「テレビのマニュアルVTR」 マニュアル文化へのアイロニーと、シュールとキレ芸を融合させた複雑で多面的な構成。いつもネットでみる時よりも、すごくノリがよかったように思う。やっぱりお客さんの(ポジティブな)反応を前にした方が、やりやすいのかもしれません。なおハクション中西さんは小説も書いておられて、こちらの方もおもろいです。
Aブロック最後は、ベルサイユさん。
彼女も松竹芸能の女芸人さん。つい最近30歳になったばかりとは思えないほど妖艶な雰囲気漂わせはります。ものまねも結構やられていて、研ナオコ、オアシズの大久保佳代子さん等どれもクオリティ高いです。個人的にはトランプみつくにさんとのコラボのメヤニガトランプが好きですけど(笑)
ネタは「京都祇園のクラブにて懸命に働くも預けてきた子供のことが気になって仕方がない母の背中の美しさ」って長いな!
場末のホステス感満載の一人芝居と昭和歌謡の合体!!
オチの「スーパー玉出」は笑いました。スーパー玉出がわからないひとは是非ググってたもれ。
結果は、河邑ミク0票、ハクション中西3票、ベルサイユ4票で2回戦進出!
さて次はBブロック1回戦
まずは、浪速が生んだ究極のギャグマシーン・代走みつくに!!!
この名前、知らない方がいるなら是非憶えておいて欲しい芸人さんです。俺的にイチ押し、今から十年以上前初めて観た時から三半規管に甘じょっぱい衝撃を受けた方です。
ギャグ、ギャグ、ギャグ、そしてギャグ。息つく間もないギャグの機関銃連射(たまに空砲も)。ギャグとギャグとのブリッジが又、ギャグ。そしてお決まりのフレーズ「なんのこっちゃね~」。この一言で全てが弛緩し、浄化され、異化される。誰がこんなすごい言葉考えたんや?
ネタは、説明不要。動画見てもらった方が早い!!
そして次は、このおちゅーんLiveのメインMCである「松原タニシ」さん。
最近は、事故物件ブームというものが静かに巻き起こっているが、その第一人者がこのタニシさんだろう。実際、大阪と千葉の2軒事故物件に住んでいる。また怪談師として全国を巡ってもいる、というかそっちの仕事がメイン!?のような状態。だからお笑い芸人としての舞台は貴重なのだ!!
ネタはめくり芸で「哲学」。僕も哲学ずっと勉強してたんで嫌いではないです。
後からじっくり見直すとよく出来ているなあと思わされます(ぬるま湯に満足している所属事務所の芸人への批判とか)が、その遅効性ゆえ、R-1とかのコンテストで上に行くのは、まず審査員の頭の中をパラダイムシフトさせる必要があるでしょう。怪談とお笑いという正反対なものを、一身で実現しようとする前代未聞の芸人さんです。
ラストは、おちゅーん初登場の「セキモトブリキ」さん。
正直言って、私もこのステージ観るまで全然知らなかったです。ブリキさんは、吉本興業・松竹芸能ではない、第三の勢力「スパンキープロダクション」所属の芸人さん。大阪のお笑いは、なにも吉本だけじゃないんだ!他にもいろいろあるんだぞ、ということを知ってもらいたいですね。
どうですか?この面構え!まるで樫木の一刀彫のような力強さ!!!NHK人形劇の操り人形かと思ってしまった。一度見たら忘れられない、夢に出てきそうなインパクト!
ネタは「応援団歌」。かっ飛ばせ門田のフレーズでは何故か、猫ひろしの「らっせーらー」を思い起さずにはいられませんでした(俺だけ?)
結果は、代走みつくに4票、松原タニシ3票、セキモトブリキ0票で代走さん2回戦進出!
そして最後のCブロック
まず、松原タニシさんが好きすぎて、自分がタニシになりたいと思っている元ひきこもり芸人「にしね・ザ・タイガー」さん。イベント前の日にテレビ番組「桃色つるべ」が放送されてて鶴瓶さんにもたもたするなや~と愛のムチを受けてはりました。
いつもはタイガースのユニホームですが、今日はベイスターズのユニホーム姿。
ネタも「横浜ベイスターズに関するエピソード」を音楽に合わせてフリップめくる、めくり芸を披露。レスカーノは覚えてたけど、マラベは覚えてないな。野球に関するマニヤックすぎる知識を持つ芸人さん。あと、おでこでピアニカ弾く芸も!!
2人目は、元宝塚歌劇団男役の彩羽真矢(あやはねまや)さん、通称チャミさん。
おちゅーんでは、タニシさんと「薔薇とノンフィクション」というコンビを組んでM-1予選に出場、唯一3回戦まで残った強者。舞台上でのあの落ち着き、堂々とした立ち居振る舞い、さすが宝塚出身者!!しかしあの笑いのセンスは一体何処から?
この衣装、この化粧(いつもより薄め)反則です!出オチかとおもいきやネタもおもしろい。ネタは「ショートコント・オスカルカフェ」。チャミさん、お笑いのネタはどうやって考えているのでしょうか?本人が書いているのだとしたらスゴイです。
開場10分前に楽屋入り、きれいなすらっとした女の人が階段上がって来るな、と思ってたらそれが彩羽さんでした。友達みたいに気さくに話しかけてくれました。
Cブロック最後は、シークレットゲストって、元レギュラーですよ、おかえりなさいですよ。「Bugって花井」さんは声優さん。そしてメガマウスという鮫をこよなく愛するメガマウスアイドル。それからネットラジオ『ファミコン名人の教え(仮)』を相棒のファミコンキッドさんと10年以上やってはります。
第12期2-3「ありがとうベイスターズ!」: ファミコン名人の教え(仮)
ネタは「ゲーム売りの少女」。このネタ、個人的に好きなんですよね~、特に「ACアダプター、温かい・・・」の所、絶対笑ってしまう。なんか以前見た時よりも演技が濃ゆくなってるような(笑)
結果は、にしね・ザ・タイガー3票、彩羽真矢1票、Bugって花井3票で、にしねさん、花井さん同票で客席判定にもつれ込むも、それでも決着つかず、結局審査委員長竹内アニキの裁定でにしねさんが2回戦進出! ついでワイルドカードでハクション中西さんが選ばれ、次の組み合わせに!
準決勝・決勝は動画を観てもらいましょう。
その方が早いし、何しろおもしろい!
とりわけ、代走みつくにさんのはじけっぷりは素晴らしかったです。
3回もネタ観れて幸せでした。
みつくにさんのネタって、自分を卑下・自嘲したり、誰かを傷つけるわけでもなく、ただ純粋な面白味で成り立ってる、そこが痛快で、笑うことそれ自身を楽しめる唯一無比な芸人さんだと思うのです。本人はいろいろ苦労されているとは思いますが、芸を観てるとそんな感じは微塵も感じません。ということで、初代ピン下一武道会の優勝者は代走みつくにさんに決まりました。納得の結果です、本当に喜んでいた代走さんがかわゆかったです。
優勝決定の瞬間・感極まる〈代走みつくに氏〉!
初代王者を囲んでの記念撮影 (ハクション中西の顔よ!)
この回のおちゅーんLiveのアーカイブ
おちゅーん
楽しいよ~、
おもろいよ~
〈終わり〉