~戯語感覚~

文学、思想、そしてあるいはその他諸々

ドラマ『朝鮮ガンマン』観た。~パクユンガンの夢~①

 いや~TVドラマなんか最後まできっちり見るのは何年ぶりであろうか?

しかも韓流ドラマである。うちの母親が朝から晩まで熱心に見ているが、まさか自分が見ることになろうとは思いもしなかった。映画なら長くても3~4時間くらいだが連続ドラマとなると何倍もの時間を取られる。だから敬遠していたのだがBSで放送してるのがチラッと目に入り、韓流ドラマなのに「長谷川」とか「山元」とか言っているので、面白そうだなと思ってタイトルだけ覚えていた。それが『朝鮮ガンマン』である。

 

 ストーリーを簡単に説明すると、開化を進める王の忠実な家臣であったパクジナン(主人公パク・ユンガンの父)が守旧派の奸計によって殺され、さらに大逆罪の汚名を着せられてしまう。息子であるユンガン自身も斬首刑、妹のヨナは奴婢にせよという王命が発せられる。追手から逃れるために舟に乗ろうとしているときユンガンは、父を殺した同じ銃使いに撃たれてしまう。水中に沈むユンガン。しかし、、、彼は死ななかった。偶然日本へ向かう途中の金玉均(キム・オッキュン)一行の舟に拾い上げられたのだ。それに思いを寄せる女性スインから別れ際にもらったコンパス!!が彼を銃弾から守っていたのだ。

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 それから3年後、パクユンガンは「長谷川半蔵」と名前を変え日本人商人として朝鮮へ帰って来る。もちろんパクユンガンであることは隠して。彼は奴婢にされた妹を探す。その間ユンガンはスインに再会してしまう。しかし彼女を巻き込みたくないユンガンはあくまで日本人の半蔵だとシラを切りつづける。厳しい言葉をスインに浴びせたりするが、言葉とは裏腹に思いの方は伝わってしまう。

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このへんは観ていてもどかしい。誰が見ても「半蔵」は「ユンガン」なのに!そのもどかしさの分だけ、半蔵が自分は「ユンガンだ」とはっきりさせた時のすっきり感は一入である。

 奴婢にされた妹ヨナ、父を殺した銃使い、それにパク親子を大逆罪に陥れた黒幕の正体を暴くために、昼は商人「半蔵」として夜は「ユンガン」として活動する。その中で、妹を見つけ救出し、銃使いが商談相手の京畿褓商団長のチェ・ウォンシンだと突き止める。この二人は、腐れ縁というかなんというか、事あるごとに再会してしまうのである!

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(表の顔は京畿褓商団長、裏の顔は守旧派一派「スホゲ」の殺し屋チェウォンシン)

 

 

                     ー次回につづくー