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~戯語感覚~

文学、思想、そしてあるいはその他諸々

感想

おちゅーんlive100回記念イベント『笑えない話グランプリ2017』観てきた。

以前このブログでも書いた kurikakio2016.hatenablog.com ネット配信番組の『おちゅーんLive』がこのたびめでたく100回目の配信となった。それを記念するイベントが、大阪アングラ・サブカルの聖地の一つと言って過言ではない、かの有名な「味園ビル」の2階…

医学ドラマ『済衆院』観た➁~「人」とは何か?~

前回は物語そのものの感想を書いてみたが、今回はその物語に触発されて(と言いつつ以前からうっすら頭にあったことだけど)考えたことを書いてみようと思う。 《白丁・ペクチョン》は「人」ではない、だから殺しても「殺人」にはならない。 見事なロジックで…

医学ドラマ『済衆院』観た ー①ー

朝鮮初の西洋式病院かつ医学学校である『済衆院』(チェジュンウォン)とそこで研鑽する若い医師たちの物語。主人公は朝鮮の最下級の身分「白丁」出身のソグンゲ、ライバルに名門両班家のペク・ドヤン、ヒロインは中人階級で訳官の娘ユ・ソンナン。 (左・黄丁…

ドラマ『朝鮮ガンマン』観た。~パクユンガンの夢~④

これまでドラマのあらすじを追ってきたが、これは当ドラマの半面でしかない。残る半分とはもちろん、ユンガンとスインのラブストーリーである。歴史の大きな流れの中で、ユンガンとスインの二人が自分を見失わなかったのは、二人の愛があったからだと思う。…

ドラマ『朝鮮ガンマン』観た。~パクユンガンの夢~③

実行犯だったウォンシンを倒したユンガンは、残った仇の一方である黒幕キムジャヨンを内偵する。 するとクーデターを企んでいることが判明した。その証拠を押さえるためにユンガンはキムジャヨンの屋敷に潜入し、とうとう謀反の揺るがぬ証拠である〈スホゲ〉…

ドラマ『朝鮮ガンマン』観た。~パクユンガンの夢~➁

ユンガンはついに父を殺した銃使いがチェ・ウォンシンであることを突き止め、仇を討つためにウォンシンの館にのりこみ、彼を殺す間際まで追い込む。しかしいざ止めを刺そうとした瞬間、ウォンシンの娘・ヘウォンが父にしがみついて「父を撃つなら、私を先に…

ドラマ『朝鮮ガンマン』観た。~パクユンガンの夢~①

いや~TVドラマなんか最後まできっちり見るのは何年ぶりであろうか? しかも韓流ドラマである。うちの母親が朝から晩まで熱心に見ているが、まさか自分が見ることになろうとは思いもしなかった。映画なら長くても3~4時間くらいだが連続ドラマとなると何倍…

姜尚中『ナショナリズム』レポート➁

⑶国体ナショナリズムの生成と変容 「国体」はいかにして生まれたか?そして時間の流れの中でどのような変成作用を受けてきたかを考えるのが『ナショナリズム』のテーマである。姜は国体の始原を、本居宣長にみる。宣長は幕末に盛んになった海防論による地政…

姜尚中『ナショナリズム』レポート ①

ナショナリズムとは何か?これを定義するのは難しく骨の折れる仕事である。それは日本語訳としても、国家主義、国民主義、民族主義、国粋主義等々と訳されるし、イメージとしては上記のほか更に、外国人嫌い、排他主義、帝国主義、愛国主義、ポピュリズムな…

ユン・ジェギュン監督 映画『国際市場で逢いましょう』観た。~最も平凡な父の最も偉大な物語~

韓国映画『国際市場で逢いましょう』観た。 この映画は、韓国映画史上2位の観客動員を達成した作品だそうだが、そんなことは全く知らず、独立系の映画かな、などと勝手に思い込んで観てしまった。 ストーリーは、次のようなものだ(公式サイトからの引用)…

小さい宇宙。 さよなら、吉良知彦・・・

zabadakの吉良さんが亡くなった。 56歳だったそうだ。 若すぎる。 今年ザバダックはちょうど30周年迎えたところだったのに。 ツイッターには亡くなったという7月3日付のツイートが残ってる。 最後のツイートは、ダッカのテロに関するものだった。 亡く…

熊井啓監督「地の群れ」を観た。~希望なき映画に希望をみる~

原作は井上光晴。映画の脚本も井上本人と熊井啓監督の共同執筆。井上光晴は三島由紀夫、安部公房とほぼ同年齢。後者二人の作品はほとんど読んでいるが、井上の作品はなぜか全く読んでいなかった。ただ昔に原一男監督の『全身小説家』を観て、作品よりも作家…

「祖谷物語ーおくのひとー」を観た

蔦哲一朗監督の『祖谷物語-おくのひと-』を観ました。 蔦監督はあの「やまびこ打線」で甲子園全国制覇をなしとげた池田高校野球部の蔦文也監督(どっちも監督!)のお孫さんだそうですが、風貌はまるっきり正反対。おじいさんの豪快な感じとは違って繊細な…

浅田彰 「新国立競技場問題をめぐって」を読んで

この浅田彰「新国立競技場問題をめぐって」は『SAPIO』に掲載された記事の元になった談話に加筆されたものであるそうだが、『SAPIO』読んでないのでどこが足されているのかはわからない。「浅田節」健在を印象づける明瞭かつ鋭利な意見であると思う。遅れて…