~戯語感覚~

文学、思想、そしてあるいはその他諸々

2016-08-03から1日間の記事一覧

柄谷行人『世界史の構造』を読んだ ー(7)

近代国家 柄谷は近代国家を、国民国家から考えずに、絶対主義王権から考える。国民国家から考えると幾つかの本質的な問題が曖昧にされてしまうからだ。 (ⅰ)絶対主義王権 東ローマ帝国やイスラム帝国の周辺に位置していた西ヨーロッパでは、皇帝のような普…